Tokyo Midnight
Tokyo Midnight【11】
そして、その日の夜

私たちはマンションに戻ると、シャワーだけ浴びてベットに横になった。

彩斗さんの胸元に甘えるように擦り寄ると、優しいキスが額に落ちてくる。

「彩斗さん・・・」

「ん?」

彩斗さんはベットに寄りかかり、読みかけの小説を広げている。

「彩斗さんのご両親にはいつ挨拶に行けばいい?」

うとうとしながらも彩斗さんの首筋に擦り寄って、愛しい人の頬にキスを返した。

「・・・・」

彩斗さんは何も言わずに小説を閉じると、枕元に置いた。
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