貴方の愛に捕らわれて
泣き疲れた私は、猛さんの胸に頬をうずめ、生まれて初めて“安心感”というものを覚えた。
ドクンドクンっていう猛さんの力強い心音をぼんやりと聞いていると、この世の中に怖い物なんて何も無いような気持ちになる。
「香織」
痺れるような低い声に呼ばれ、ぼんやりと視線を上げれば、私を見つめる甘い視線にぶつかる。
「香織、俺の女にならないか?」
『へ…?』
私の頬を、人差し指で優しく撫でながら告げる猛さん。
唐突な言葉に、思考回路がストップし、思わず変な声が零れた。