貴方の愛に捕らわれて
智也さんの言葉に呆然としていると、私の頭を大きな手が優しく撫でる。
戸惑う私に、痺れるような低音ボイスが「好きなものを沢山食べろ」って優しく囁く。
いつも朝食なんて食べないから、食欲が全くわかない。
けど、大好物の茶碗蒸しを見つけたから、それを頂くことにした。
しかし朝食に茶碗蒸しって、すごい…。
茶碗蒸しは優しい味がして、とても美味しかった。
『ごちそうさまでした』
お腹がいっぱいになった私は、朝から大好物を食べれたことが嬉しくて、ニコニコ顔で箸を置いた。
「ああ゛?
ご馳走様?お前、茶碗蒸ししか食べてないだろ」
そうしたら、隣りに座る猛さんが鬼になった。
「少しずつでいいからもっと他のも食べろ」
眉間に、クッキリと縦ジワを刻んだ猛さん。