◇白黒恋争物語◆~運命の翼~




すると後ろから

「あれ?棗そのパンどうしたの?買ったの?」

と怜汰が覗き込んできた。



「あ。・・うん。そうなの。怜汰は食欲がないとか言いながら食べれちゃうんだから、そのパンは怜汰が食べて」



「・・そっか。ありがとう棗」


「う、ううん。領汰も・・そう言ってたし」


「え。そうなの?・・そうだったんだ。後でお礼言わないと」



そう言うと怜汰はパンを食べ始めた。








「うん。うまい」





私は微笑んで一緒に食べ始めた。
















キーンコーンカーンコーン










「あ。予鈴だ」


「そろそろ席に着いてたほうがいいかもね」


「うん。そだね」




有紀が1時間目の支度をし始める。



私はパンの袋をゴミ箱に捨てて自分の席についた。









「ちょっと!棗!カバン!」



「あ!忘れてた;」


「もう。まったく~。プフフ・・」


「ごめんごめん//」




私はカバンを受け取り席に戻った。








すると隣から


「まじお前ドジだな」

と聞こえた。







横を見ると領汰が座っていた。








「なんで!?なんで隣の席なの!?」




「1番後ろの奴がよ、黒板見えないから換わってもらえるかって言われてよ」





「ぇぇぇええええ!怜汰がいいよ~~!」



「てめぇ!ふざけんな!こっちだってな、好きでこの席になったわけじゃねぇっつーの!!」










「最悪・・」



「おい。ぼっそっと言うんじゃねぇよ」



「はぁ」


「おい」



「・・・」



「そんなに俺のこと嫌いか」


「え」


「別に俺、お前のこと<嫌い>じゃねぇよ」


「・・・え・・」






ドキドキドキドキ..........


















「大嫌いだ」








ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお




やっぱりさっきの言葉撤回!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!







優しいなんて言った私の馬鹿だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

















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