記憶の桜 -花空残夢-
すると、土方さんは私を引き寄せた。
「それは俺も同じだ。俺も人を殺して来たし、命令で人を殺させた…。そいつらにも、家族があったり、愛する人が居たはずだ」
彼の声は少し戸惑っているように聞こえた。
土方さんは同じだと言うけど、違う気がする。
彼は新選組を…、近藤さんを大将に押し上げる為に鬼になった。
でも、私は自分の憎しみを晴らす為だけに人を殺して来た。
だから、私と彼は違う…。