彼の瞳に捕まりました!
社に戻ると、先に戻ってきていたサトコちゃんが、
「麻生先輩~。聞いてください」
と、いじけた声をあげた。
そんな彼女に同じ現場に行っていた木村さんが、呆れた様な声をだす。
「麻生、聞かなくていいから。
それより、マサルに電話して。明日の時間もう一度確認して」
「マサル君にですか?
明日の時間って、サトコちゃんにお願いしたよね?」
カバンから手帳と携帯電話を取りだしながら、サトコちゃんと木村さんを交互に見つめる。
サトコちゃんは私の視線から避けるようにうつむき、木村さんは、そんなサトコちゃんに大きなため息をついた。
「山崎、高瀬の金魚のフンで忙しくて……本当、仕事しにきてんだか、男探しにきてんだか。学生気分がいつまでもぬけないんだから」
木村さんはそのままサトコちゃんにお説教をし始める。
そんな二人からそっと離れると、マサル君に電話をかけた。