彼の瞳に捕まりました!


「それで、どうしたの?」

『きむちゃんが、メーカーに電話して謝罪した上で、あの娘の買い取りになったわよ。
幸い次に貸し出す予定もなかったみたいでね』

「そう、なんだ……とりあえず良かった」

マサル君の言葉にホッと胸を撫で下ろす。
だけど、次の言葉にまた心臓が激しく動き出した。

『良かないわよっ!』

「え?何?他にも何かしたの?」

『あの娘、コーヒーかけた後、行成に駆け寄って行って泣き出したきり、何にも自分で処理しないのよ。
きむちゃんが仕方なく電話して買い取り決めてくれたら、けろっと泣き止んで……』

甘えた声をだして、高瀬に駆け寄るサトコちゃんの姿が浮かんだ。
そして思い出す……

『行成なら、今、シャワー浴びてるけど』

高瀬とサトコちゃんの関係は……

恋人?

それともーーー


マサル君が言うように、サトコちゃんのただの狂言なの?


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