彼の瞳に捕まりました!
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現金だなぁ
そんな風に思いながら仕事を終わらせた。

ここしばらく、高瀬と二人で行動する事はなくて、久しぶりに二人で食事。
嬉しいって、素直に思った。

だけど、大沢さんとの事をきちんと話さなくてはいけない。
その事実が気持ちを沈ませた。

そんな風に、感情の上げ下げを上手くする事が出来ないまま、高瀬との約束の場所に向かう為に帰り支度を始めた。

「帰るんですかぁ?」

隣のデスクで携帯とにらめっこしていたサトコちゃんが顔をあげた。

「お先ね」

「もしかして、また合コンとかですか?」

意地の悪い笑顔を浮かべる。

「美人な先輩は合コン、モテまくりで大変そうですよね?」

クスクス笑うサトコちゃん。
そんな彼女に、自分でもびっくりするような返事をしていた。



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