彼の瞳に捕まりました!
ハンドルを握りながら、器用にタバコに火を点ける高瀬。
彼の顔を見ながら、ため息が漏れた。
「幸せ逃げるぞ、ナホ」
「すでに逃げてると思う」
「よく分かってんだな。
しばらく男も居ねーみたいだしな。
女として、終わってるよな」
馬鹿にした口調に、もう一度ため息をついた。
一体、誰のせいだと思ってんのよ!
そう、憎まれ口を叩きたくなる気持ちを抑え、高瀬を見つめた。
「惚れたか?」
「は?誰が?誰に?」
「ナホが俺に」
さも当然と言わんばかりの顔に、苛立ちがつのる。
「ありえないっ!ありえないったら、ありえないんだから」
「本当、素直じゃねえ女」
「は?私はいつだって素直です。
高瀬くんとは違います」
私の言葉に高瀬は呆れたような視線を投げると、ハンドルを握り直しながら、前を向いた。
「今からのって、俺らの他に誰来んの?」
突然切り替わる話しに、一瞬言葉につまる。
「え、あっと……
読者モデルの2人は現地集合の約束で、
佐久間さんとマサルくんが別口から直接来てくれることになってるよ」