彼の瞳に捕まりました!


え?

今、みたいに…………?

唇に感じる柔らかな感触。
それと併せて、動くざらりとした温かいもの。

目を見開くと、目の前には高瀬の顔があって、瞳を閉じた顔がとてもセクシーで、心臓が思わず跳ね上がった。

静かに開く瞳。
私が目を開けていた事に驚いたのか、高瀬の瞳が一瞬丸く見開き、そしてなんだか楽しげに笑った。

「余裕だな」

息継ぎの合間に囁かれる意地悪な言葉。
その声にハッとして、高瀬の胸を押した。

「ん、んっー!」

「もう遅いって」

意地悪く囁きながら、舌が器用に私の口内に侵入し、歯列をなぞった。
慣れない行為に、身体がゾクリとして、思わず歯を食いしばった。

そんな私の唇から、高瀬の唇がゆっくり離れていく。
ホッとして、息をついた私に、冷たい声が響いた。

「同意の上だろ?菜穂」

「高……瀬?」

「あの日も今日も、俺について来て、俺の部屋に入った時点で同意だろ?」

その言葉に、高瀬の表情に声が出せない。

あの日も今日も、私の荷物を高瀬が持ってしまっていて―――
それから、あの日は高瀬に半ば脅された感じだったし


でも――――

今日は?


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