ヴァンパイアヒューマン−桜−


『その子を放しなさい!!』


サラは強く言った。


『なら、放してやるよ』


そう言って、バゼルは不敵な笑みを浮かべながらミーナを放した。


そして、その瞬間バゼルは持っていた剣でミーナを背中からおもいっきり斬り捨てた。


斬られたミーナの傷口から血が飛び出し、ミーナは地面に倒れた。


『ハッハハハハ!!』


バゼルは高笑いをした。


血だらけで地面に倒れたミーナを見たサラは、言葉を失くしア然とした。


『ほら、放してやったぞ。これで良いのか?ハハハハハ』


バゼルが笑うと、仲間の二人の盗賊も笑った。


サラはミーナをじっと見つめ、そして目つきが変わった。



< 103 / 574 >

この作品をシェア

pagetop