ヴァンパイアヒューマン−桜−
『その子を放しなさい!!』
サラは強く言った。
『なら、放してやるよ』
そう言って、バゼルは不敵な笑みを浮かべながらミーナを放した。
そして、その瞬間バゼルは持っていた剣でミーナを背中からおもいっきり斬り捨てた。
斬られたミーナの傷口から血が飛び出し、ミーナは地面に倒れた。
『ハッハハハハ!!』
バゼルは高笑いをした。
血だらけで地面に倒れたミーナを見たサラは、言葉を失くしア然とした。
『ほら、放してやったぞ。これで良いのか?ハハハハハ』
バゼルが笑うと、仲間の二人の盗賊も笑った。
サラはミーナをじっと見つめ、そして目つきが変わった。