ヴァンパイアヒューマン−桜−


『う、うるさい。ガキじゃないやい!!』


ジンタはスネながら言った。


『ジンタ、本当にありがとね』


そんなスネているジンタにミーナが優しい笑顔でお礼を告げた。


『ミ、ミーナちゃん…。は、早く行くぞ!!』


ミーナにお礼を言われたジンタは照れて、声が裏返った。


『ハハハハ、アイツ本気で照れてやがる』


ラッセルはそんなジンタを笑っていた。


『ラッセル、あなた笑いすぎよ。ミーナ様の事が好きだなんて、可愛いじゃない。それにそのお陰で私たちはこうして逃げられたんだしね』


ハートは笑うラッセルに言った。



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