ヴァンパイアヒューマン−桜−


『ジャ…ジャック…!?』


ミーナは近づいてくる男の顔をじっと見て確認した。


『ジャ、ジャック!!』


そう嬉しそうに叫んだミーナの目からは涙が零れ落ちた。


しかし、黒い長髪の男はミーナの方を見向きもせずに、ミーナの横を素通りした。


『な、なんだ貴様!?』


バゼルは戸惑いを浮かべていた。


そんなバゼルに向かって黒い長髪の男は、一瞬不敵な笑みを見せた瞬間、自ら持つ刃渡りの長い黒い剣をバゼルに向けて振り下ろした。


バゼルはそれに反応し、自らの剣でその刃渡りの長い黒い剣を受け止めた。


キーンっと剣と剣がぶつかる大きな音が王室内に響き渡った。



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