ヴァンパイアヒューマン−桜−


そんなルシファーの体がだんだんと透明へと変わり出した。


『ルシファー…どうして…』


ミーナが不思議そうに尋ねた。


『二人の呪いを解くのが私の生きていた運命だったから…これで私はみんなの…ヴァンパイアの仲間のみんなのいるところへ行ける…』


そう言って、ルシファーは上を見上げた。


ルシファーの体はキラキラ煌めきだし、空高くへと光が導いた。


『ミーナ…ジャック…君達二人の力で、争いのない平和な誰もが共存出来る世界を作ってくれ…』


そう言ってルシファーは優しく微笑んだ。


『ル、ルシファー!!』


ミーナは涙を零しながら叫んだ。



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