ヴァンパイアヒューマン−桜−


『ウィル…ヒューマンである君が、娘を…ヴァンパイアであるサラを愛してくれた事、本当にありがとう。生まれた時から“幸せ”なんて無縁だったサラに、君は“幸せ”を与えてくれた。生きてく上で1番の幸せである誰かを“愛する”という事をサラに教えてくれた…本当に感謝している、ありがとう』


そう言って、ルシファーはウィルにも優しく微笑んだ。


そしてルシファーは目をそっと閉じた。


その瞬間、ルシファーは光に包まれ、光と共に天高くへと舞い上がって行った。


『ルシファー!!』


ミーナはもう一度叫んだ。


クロードとして一緒に旅をして来たルシファー…

突然の別れにミーナ、ジャックの二人はただ叫ぶことしか出来なかった。





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