我が異常な闘争 または私は如何にして心配するのを止めて闘いに巻き込まれていったのか

 
するとさらに二人の警察官が後ろから私に近寄ってきた。
 いきなり囲まれたかと思うと、私のジーンズのポケットに触れ、強く触られる。

 ポケットの中身をだしなさい

 私は思わず悲鳴をあげていた。
「お前達いったい何様のつもりなんだ?ふざけるな!」

 と手をあげ殴りかかろうとしたところで、公務執行妨害罪と暴行罪の計10文字が脳裏に浮かび、中断し、あくまで彼らを無視するという方法でこの状況を切り抜けることとしたのである。
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