余命6ヶ月
桜の木
あれから12年後・・・私はあの桜の木の下にいる。
変わりの無い学校、変わりの無い桜の木、変わったのは・・・

この桜の木を見ていると甲子園のあの日を思い出す。あの日、勝ちゃんは普通に会場に入ろうとした、でも監督に止められた、

「勝!何処に行こうとしてるんだ」

「いや・・・」

何のことかわからなかった。

「お前の席は取ってある来いよ」

監督に付いて行った。

「勝ちゃん行ってらっしゃい私は観客席で見ているから」

「えっ?・・・」
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