仇恋アベンジャー
検査が終わると病室には新たな入院患者と父がいた。
医者に異常がないという説明を受け、足の診察を受けたら薬をもらって退院して良いと言われた。
病室での年越しを覚悟していたが、免れた。
私は松葉杖をつき、父に荷物を持たせて病院を去る。
病院を出て気付いたが、私が世話になった病院は母が亡くなった病院だった。
「もうこの病院に呼び出されるのは御免だよ」
父が言った。
「私も同じことを思ったよ」
乗り慣れた車だが、片足が不自由だと様にならない。
ああ、ほんとツイてない。