仇恋アベンジャー
再び嫌悪を顔に出す母親。
口を結んで私の話に耳を傾ける父親。
恵一は、私が必死に背筋を伸ばして気丈に振る舞っている様子を、黙って見守ってくれている。
「その口座が、今どうなっているか知りたいんです」
両親が揃って息を漏らした。
表情から、何か知っているのは確かだと思う。
「お金を取り返そうとか、そんなことは思っていません。ただ、知りたいだけなんです」
両親が目を合わせる。
私はグッと奥歯を噛み締め、回答を待つ。
父親がふっと息をつき、一言。