まーるいサッチ




少しでも喜んでもらえると、やっぱり気分はふわっと上昇。



あたしは、そんな些細な幸せで日々生きてる。




そういう日常がまーるく回ってつながって





「そうそう、俺のタイプさ」




まだ続いてたのか!




「すっげー・・・」








――そっけないんだけど、



本人は気付いてないくせに



実は思いやりがあってさ



誰かのためにって



がんばれるやつなんだよね――







いつもより低くて優しいその声に



すこーし



ほんのすこーしだけ



ドキっとした。



でもこれは



みんなとアタシの秘密ね。






そのあと、小学生でもないのに手を繋いできた潤ちゃんはすんごい機嫌がよかった。




いつもなら暑苦しいから、すぐ振り払うけど




今日はなんだか、その手の温もりが心地良かったから、甘んじてこのまま委ねてみよう。





こんなゆるやかな世界で、



幸せって思えるいまを



「サチ」っていえるきがするんだ。



それはたまーに浮かれて



ときどき見失ったりするけれど







「ほら、サッチ行くぞー!」






いつも、アタシのなかに生きている








「ちょっといきなり走んないでってばっ!」





なんて、ホントは全然怒ってないけれど、怒ったフリをする。



だって、この繋いだ手と手はしっかり握ったままだってこと



ふたりでワンセットになっているってことを



なんとなく、意識してほしかったから。




そんな、ある日の午後の帰り道。



いつもより、やさしい風がそっと吹いた。




おしまい♪


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