とある國のヒメ

「ファナ、好きで姫になったわけじゃない!!!」

「え?何言ってるんだよ?」

「みんなそろって姫、姫、姫って!『ファナ』を見てくれている人なんていないじゃない。ファナが姫だから心配してくれているの?」

「ちがう!」

「違わない!あなたは姫なんだから・・・って今まで何回も言われて育ってきたわ。それっておかしいわよ。姫だからってお見舞いにもいってはいけないの?ファナが姫だからみんな私に良くしてくれるの?」

「ファナ、落ち着け。」

「もしもファナが姫じゃなかったら、みんな私に話しかけてくれた?心配してくれた?カイだってファナが姫じゃなかったとしても話しかけてくれた?」

「ファナ!」

自分でも、もう何を言っているのかわからなくなっていた。

こんなこというべきことじゃないってことはわかってる。

でも・・・止められない。

「姫じゃなかったら、ファナなんていらない子なのよ!!!ファナなんてっ・・・!」

「ファナ。」

ギュッ。

気がつくとファナはカイの腕の中にいた。

「えっ。離して・・・。」

「やだ。」

「・・・っ。」

・・・恥ずかしい。

「そのままでいいから聞け。」

「え?」

何を?

ってゆうかこのままで?

腕の中から抜け出そうとするが、無理だった。

力・・・強い。



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