大人恋愛部
「だから、手早く言えば
ガードルww」


語尾にハートの様なものを感じさせる
友見の言葉はしっかり私の鼓膜を震わせた


ガードル?!


ガードルって…

あの
よくおばちゃんとかが履いてる

下っぱらのお肉とかを目立たなくする

あの補正下着?!


「なんで、そんなもの私によこすのよ?
まだ私には必要なし…

返すわ。」


押し返そうとした私の手を
友見の手が止めた


「待って。
別に怒らせるために用意したんじゃないの。

実はそれ
私も愛用してるんだ…。」


思いもがけない言葉に
思わず手を緩める


「若い子たちに囲まれ過ごしてるとさ
自分の体形の崩れや変化にやけに敏感になっちゃって。

常にみられてる意識を持って
姿勢や体形は保ってるつもりだけど


やっぱり
地球の重力には勝てないのよね…。」



「そんなこと…。」

言い返そうとした私に
友見が畳みかけるように話す


「最近、尻垂れたな…とか感じない?
パンツスーツやタイトスカート履いた時に
後ろのボディライン気にしてる?

薄手のニットを着た時
バストトップは落ちてない?
猫背は?ブラから出るハミ肉は?」


うっ…


友見に言われて改めて考えてみると


確かに思い当たる…

いや
気になる部分は多々ある
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