Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~

俺の口説き方(その一)




仕方ない。

先にコイツの家に行って着替えを持って来させ、俺の家に泊めるか!

俺のテリトリーにコイツを入れることで口説きやすいかもしれないし。

ん。


が!

俺の家に泊まる事を納得さすだけでも大変だった。

それに家に連れて来たら来たで

俺が風呂に入ってる間に逃げ出すんじゃないかという思いが頭を掠めるし。

風呂から出て来たら

コイツは何かぶつぶつ呟いている。

俺き気がつくと飛び上がらんばかりに驚いて…

俺を見て今度は真っ赤になった。

バスローブ姿の男を見るのは初めてなのか?

目線をキョロキョロさせ

「早く髪を乾かさないと風邪をひく」

と言い出すし。

何とか俺から離れようと必死の様子。

「髪乾かせ」

この一言に、また真っ赤!

これだけよく赤くなれるな。

純情ぶってる奴は、よく見るが、コイツは…マジに純情だ。

俺の髪を触る指が震えてる。

震えながら俺の髪を乾かすコイツが可愛すぎて、このままいったら押し倒しそうで。

「お前も風呂入って来い」

少し距離を空けないと俺の理性が吹っ飛ばされる。

――



ちょっと時間掛かりすぎてないか?

30分以上経ってる。

長風呂なのか知れないが…

もしかして湯中りでもして倒れてんじゃないか?

そう思うと気になり

慌てて風呂塲に行きドアを叩くと

中であたふたしている。

倒れてはいないようだ。

女は長風呂だと言うがコイツもその口か。




< 189 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop