Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



コンコン!

「入れ」

ガチャッ!

「コーヒー入りました」

「ん」

書斎で仕事をしてると、コーヒーを持って来た。

「あのぅ」

「ん?」

「静かにしますから、掃除していいですか?」

「ん?」

掃除?

「掃除しようと思うんですが…お仕事の邪魔にならないように静かにしますから」

「分かった。 別に音たてても構わないぞ、防音だから」

防音と聞いて驚いてる。

すぐに感情が表に出るんだな。

――



仕事が一段落ついて、書斎から出て

ん、寝室の掃除してんのか。

覗くと

コイツ、何やってんだ?

「お前 なにやってんの?掃除機抱きしめて、怖い顔してベッド睨んで」

振り返り俺を見て驚いてるし。

「お仕事は?」

「ん。一段落ついた。 で?」

「あ、あっちの部屋掃除しますね」

部屋から出ようとして俺の横を通り過ぎようとした時、手を捕んで耳元で

「その気になったか?」

「その気って?」

「ん。俺のもんになる気」

「ななないです、ないです」

「強情な奴だな」

「社長」

「書斎も掃除しとけ」

手を離しリビングへ


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