Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



食事が終わって

「少し飲んで帰るか?」

「はい」

明日、仕事だけど少しだけなら大丈夫よね。


社長の行きつけのお店で

社長はいつものスコッチ。

私は何故か、ブルーハワイを飲んでいた。

やっぱりお子様扱いのような。

「ん どうした?」

「しゃちょ」

ギロッと睨まれて

「恭介さん」

「ん?」

「私も…それ、一口…味見してみたいです」

「スコッチをか?」

「はい」

ちょっと大人の味を試してみたい。

「じゃあ飲んでみるか?」

「はい」

社長からグラスを受け取り一口グイッと!

「ゴホゴホッ!」

に、苦い!辛い!

「馬鹿!そんな一気に飲むもんじゃない。大丈夫か?」

「は、はい。だ、大丈夫です。苦い、ていうか辛いですね。どこが美味しいんですか?」

私の背中を擦ってくれながら

「フッ 子どもには分かんねえよ」

「子どもじゃないし」

小さい声で呟くと

「ん?何か言ったか」

「へっ…な、なにも」

また顔が赤くなる。

「スコッチ飲めなくてもいいから。カクテル飲んでろ。甘くてもわりときついんだからな」

「はい」

やっぱ私にはカクテルか。

フルーツを食べながらちょっとずつ飲む。


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