Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「ハハハ…」
「……」
「水族館行くか?」
「水族館?」
あっ、そういえば、近くに新しく出来た水族館があるって、このホテルのパンフレットに書いてあったな。
「はい、行きたいです」
「ん、じゃあドライブがてら行くか」
「はい」
ヘヘヘ…嬉しい。
「ん、なに笑ってんだ?」
「えっ…あ、デートですよね?」
「そうだな」
デートだよ、デート。
ほとんどしたことないもん。
先月、此所に来た時以来だもん。
一緒に住んでたって、土、日は結婚式の準備や仕事が忙しかったから…何処かへ遊びに行くなんてなかったもん。
朝ご飯を済ませて
「じゃあ行こうか」
「はい」
だけど いつも思うけど、私服の社長もカッコイイわよね。
シャツにパンツ、ジャケットって何気ない格好だけど。
「恭介さん」
「ん?」
「私、この格好でいいですか?もうちょっと」
頭を撫でて
「それで充分だ」
「は、はい」
手を引っ張られ部屋を出る。