Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「あっ、そういえばお前、さっきな」

「はい? あ、アップルパイ食べますか?」

お皿を渡し

「あぁ」

社長だって食べるじゃない。

「で、なんでしたっけ?」

「あ、あぁ、 お前 俺を社長と恭介と分けて見てんのか?」

「……」

「『社長の事は分かってるし、恭介さんの事も』って言っただろ?」

「はい。これでも公私の区別はつけてますから。誰かさんと違って」

「ん?」

私を睨んで

「俺が区別をつけてないと?」

か、片眉が!

「えっ、は、ハハ…そ、そうとは」

「言ってんじゃないか」

「はい、ごめんなさい」

ペコリと頭を下げとく。

「まぁ、いいさ」

「社長、明日からはちゃんと区別つけて下さいね。みんなの手前もありますから」

今の間に言っとこ。

「分かってるって」

「オフィスで、だ、抱き着いたり、キスしたりしたら駄目ですからね」

「……」

「そういう事は家だけにして下さいね」

「……」

「ね?」

「家ならいいんだな?」

「えっ?」

ニヤリと笑い

「家なら抱き着いても、キスしても、なにしてもいいんだな?」

なにしてもって…なにする気なのよ?

「ん?」

「恭介さん」

「ん?」

「なに…する気ですか?」

私…顔 引き攣ってる。




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