Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「もう起きなきゃ」

「そうだな」

二人とも、ベッドから離れ身支度を。

朝食は昨日の内にパン等を用意してもらってたので(早過ぎてレストラン開いてない)

コーヒーを沸かしテーブルに。

朝ご飯を済ませ、恭介さんはネクタイを

「恭介さん」

寝室に入り

「ん。お前は支度出来たのか」

「はい」

「じゃあ、ちょっと待ってろ」

「恭介さん」

側に行って

「ん?」

箱を差し出した。

「ん、なんだ これ?」

「あ、開けて下さい」

怪訝な顔してネクタイを締める手を止め、箱を開ける。

「これは…」

「よかったら使って下さい。ゆ、浴衣の前に…これプレゼントです」

中にはタイピンとカフスのセット

「いつ買ったんだ?」

いつも一緒にいるからどうして買ったのか不思議みたい。

「金曜日、帰りに兄について来てもらって」

結婚式の前の日

なにか記念になる物を贈りたいとタイピンとカフスを選んだ。

これならいつも使ってもらえるもの。

「ありがとな」

「……」

初めて恭介さんから『ありがとな』って

ネクタイを締めて、タイピンをして、袖口にカフスを。

チュッ!

キスを零し

「さっ、行くぞ」

「はい」

差し出された手に手を重ね…

部屋を出た。



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