Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



BuBuBu

うん?

「あ、先輩。はい、今行きます」

ぼけてちゃいけない。

お昼の時間が短くなる。

「先輩」

「やっと来た。早く行こう」

2人で近くのカフェへ

『今日のランチ』を注文して

「今日の会議も上手くいってよかったわね」

「そうですね。社長が今日はキレなかったから…」

たまにはキレ捲くって会議室に嵐が吹き荒れることもある。

そんな時は、後が大変だ。

嵐が止むのをただ静かに堪えるだけ。

でも今日は大丈夫だった。

それだけでもLucky…なんだけど…

「どうしたのよ?」

「えっ?」

「何か考え事?」

考え事…確かに。

「先輩、一つ聞いてもいいですか?」

「うん?」

「社長って面食いですよね」

「……」

「今まで綺麗な彼女さんが一杯いましたよね」

「そ、そうね」

「なのに何で結婚しなかったんですか?もうしててもおかしくない年ですよね」

「…遊ぶにはいいけど結婚相手となると話しが違うんじゃないの」

そうなのかな。

「社長って縛られるのが嫌なタイプですよね?」

先輩のフォークが止まった。

「そ、そうかもね」

「もし、もしもですよ。そんな男が結婚したとして…相手の女性は幸せになれるんでしょうか?」

「……」

「あれだけ俺様ですよ。すぐ浮気しますよね。奥様は逆らうことも出来ずこき使われてボロ雑巾のようになるだけですよね、きっと」

「えらく今日は過激ねぇ。何かあった?」

「いえ、何にもないですけど…ふと気になって」

「社長のことが…」

「はっ? ち、違います。私、昨日初めて社長の年知ったから」

何か変な言い訳してる。





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