ガラスの十字架【短編*完結】
篠原さんは僕達がいる棚の向かいからひょいと顔を出した。
『あっ、いたいた。せれなさんにお客さんが来てるのよ。』
『……え?誰ですか?』
きょとんとした表情で、せれなさんは聞き返す。
『せれなさんの知り合いって言ってて…、20代くらいの男の人よ。』
『………え…!?』
その瞬間…
せれなさんは表情が険しくして立ち上がった。
………男?
知り合い……?
篠原さんはスーパーの入り口へせれなさんを連れて行った。