ガラスの十字架【短編*完結】
せれなさんは……
うつむいたまま男と会話をしているようだった。
親しい相手との会話とは思えない彼女の態度からして……
『……彼氏とか友達じゃないのか?』
そう呟きながら
僕は相手の男に視線をうつす。
ドクン………!!!
僕の心臓がまた
音をたてる。
『…………!!』
でも……さっきとは違う。
せれなさんに会ったときとは違う。
背筋が凍りつくような……
冷たい感覚が僕に襲いかかる。