ガラスの十字架【短編*完結】
前世で………
最後に会った君は、
真っ赤な血に染まり
白くて冷たい肌だった。
もう二度と
会えないと思った。
僕の目から
また、涙がこぼれ落ちた。
遠い遠い日の記憶……
僕と君は愛し合い、
死をもって引き裂かれた恋人同士だった。
何十年という時を越えても、
十字架のように僕を締めつける記憶。
そして
僕達は再会した………
これは、
何を意味するのだろう?
なぜ……
再び巡り会ったのだろう?
神様、
どうか教えてください。
[完]