ガラスの十字架【短編*完結】


どうして……?






………それは、


どう言葉にしていいのかわからないほどの


複雑な感情……






『……………。』


言えない


言えるわけない




前世で、


あの男はあなたを殺した相手かもしれないなんて。


前世で、


僕達は恋人同士だったなんて。




伝えられるわけないじゃないか?








僕は無言のまま、


ただ彼女の手のぬくもりを感じていた。




どこか


懐かしくて、愛しい


彼女の体温を。






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