好きとごめんのその先に
華やかな音楽に、色とりどりの花や置物。
園内では人気のかわいらしいキャラクターたち。
…覚えている。
小さい頃は何度も連れてきてもらった、地元の遊園地。
確かあの頃のわたしはここが大好きで、そして……
「この前友達にここのチケットをもらったんだ。俺、ここに一度来てみたかったんだよ」
そう言って無邪気に笑う奏多。
まるで子供のように、本当に楽しそうな笑顔。
「そうなんだ」
つられてこっちまで口元が緩んでしまう。