好きとごめんのその先に


何度電話をかけても出なければ、メールの返事もこない。



どうしてだって、昨日は一睡もできなかった。




そして今朝、いつものようにゆりちゃんを迎えに行ったら、家にはもう誰もいなかった。



窓は全部閉められ、パパさんの車もない。





…それでやっと悟った。



あぁ、俺、本当にフラれたんだ、って。




きっと今頃ゆりちゃんは、綺麗なドレスを着てあいつの隣に立っているんだ、…って。






…そう思ったら、もう笑うしかなかった。
< 365 / 428 >

この作品をシェア

pagetop