好きとごめんのその先に


ふと、頭をよぎった。





「あぁ、そっか…」



自然と、頬が緩んでしまう。



ずっと疑問に思っていたことも、これで分かってしまった。






「教えてくれてありがとう、高山さん」


「え?」


「奏多のところに行ってくるよ」



微笑んで、彼女にそう告げる。




「…そうですか」



頷いて、にっこり微笑み返してくれた。
< 393 / 428 >

この作品をシェア

pagetop