好きとごめんのその先に
「奏多、卒業式休んじゃったの?大事な日なのに」
「はは…ゆりちゃんが言っても説得力ないなぁ」
「え?…あ。…あはは」
…言われて気付いた、わたしも卒業式に出なかったんだった。
自分のことを棚にあげておいて何言ってんだか。
「俺がここにいるって、よく分かったね。メールにはあえて場所を書かなかったのに」
「え?」
「まぁ、ゆりちゃんだったら絶対ここに来ると思ってたけど」
“来年の今日、卒業式の日 俺に会いに来てください”
そう言えば、どこにとは書いていなかった。
時間的に家にはいないだろうと思って学校に行けば、欠席だと言われ。
“わたしの大事な人のところにいる”とだけ聞いて、自然と足が向かった場所がここ。
あまりにも違和感のない流れに、気にも留めなかったや…
「…というのは半分嘘で半分本当。
でもイチかバチか、ゆりちゃんが来なかったらもう本当に終わりにしようと思ってた」
「奏多…」
来てよかった。
素直に、心からそう思う。
終わらせたくなんか、ないよ。