Re:alism
「ちょっ…万里──」


「あっ美いた。次移動だよー」


「えっ…───ちょっと待っててっ」



そしてちゃんと返答できないまま時間だけが過ぎ、放課後に…。



「美──、一緒に行こっ」


歩いていると前方で万里が手を振っていた。


「いいよ…てか今日の───」


「大丈夫!分かってるって♪」


「…は?」


「あと2人現地集合だから。今回は凄いイケメン揃いだよー…て美は初めてだっけ?心配しなくても私も最初はドキド…」


「違くて!!私は今日行かないって言いたいの!受け入れたつもりもないし」


「え───駄目!美が来ないと駄目なのっ」


「だから何でっ」


「それは…内緒!」


「はぁ?」


「…それに、こういうの初めてなんでしょ?美が本当に変わったならこれくらい大丈夫じゃん?

自分を試すテストだよ。テ・ス・ト!」



「…え…」



…これは…


私を試すテスト…?



「───分かった…行く!」


「えッ(本当に?!)…じっじゃあ決定ね!」



───結局私は万里の上手い(けど苦し紛れな)口車に乗せられ、初合コンに行くことになった



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