びたーちょこれーと。

014 「えっ…あぁ…」







「えっ…あぁ…」


友達に呼ばれて頬杖を止めた。

高校生になって一ヶ月弱。
教室から見える桜は緑に輝いている。



クラスに睦月と同じ名前の女子がいて、誰かがそいつを呼ぶ度に睦月を思い出していた。




「卯月ってボンヤリしてるよなー」

「謎なやつだよなw」


友達からよく言われる。


「うるせーよ、校庭行くぞ」



俺は少しズボンをあげて歩きだした。






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