びたーちょこれーと。
椿本の話を聞いて、俺は少し期待していた。
この恋、捨てずに済むかもしれない。
睦月とあれだけ仲が良い水無月が言うくらいなんだから。
「だからあの水族館の話もあがったんだよ」
「え、睦月が行きたいんじゃ?」
「最初は水無月と2人で行く予定だったけど、水無月が企んでそうなったわけ!
水無月に感謝しろよな~?」
まるで自分の手柄のように椿本は鼻を高くした。
ホント感謝だな。
また睦月と会える。
学校が離れてしまうとなかなか会えないから、一回会うだけで幸せを噛み締める。