びたーちょこれーと。






「卯月、待って
うちもお金払うよ!」

卯月は黙って私の好きなカフェオレを頼んでくれた。



「いーよ、奢り」


卯月は座って、コーヒーに砂糖を入れる。


捜してる間は雑談をたくさんして、正直楽しかった。


未琴ちゃんが連れていかれたとはいえ、相手は師走だし。

卯月も正直真面目には捜していないと思う。



私もカフェオレに口をつける。

「あー、暖か…」

「身体冷えきったもんな」


卯月もコーヒーを啜る。



夕日が差し込むカフェは人が少なくて、静かだった。






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