びたーちょこれーと。
「さっきの何だったんだろう…」
やっと気持ちが落ち着き、ベンチに腰掛けていた。
40分も掛かってやっとお化け屋敷から外に出た。
「多分幽霊の仕業だよな」
「未琴ちゃんもどきも言ってたしね…」
すっかり疲れてしまった私達は口数が減っていた。
「なんか飲み物買ってくるから、待ってろ。何が飲みたい?」
「何でも…」
「じゃあミルクな」
「ちょ!!じゃあ紅茶!」
何だか、自然に手を繋いでくれて、気を使ってくれて…。
今までに見たことが無い卯月の姿に私は戸惑っていた。