びたーちょこれーと。

006 「わからないよ…」







「わからないよ…」


最近は空が高くなった気がする。
木の葉の色付いてるし…。



そんな遠くなった空を舞う黄色い銀杏の葉を見ながらぼんやり考えていたことがある。




この頃、師走とあまり話してないなぁ。


別にどーだっていいことのはず。
なのに、なんかモヤモヤする。



師走は未琴ちゃんにばっか話し掛けてて、あからさま好きって感じだし。


それが自分の中で気に食わないらしい。



未琴ちゃんが嫌いなんじゃない。


なんかね、小さい子供が好きな玩具を奪われてふて腐れるような気持ちなの。






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