僕らが今いる今日は

女子マネージャー誕生?

うちの部活は大会の次の日は疲れを取るために休みとなっている。

部活のために学校に来ている俺にとっては、その日ほど苦痛な一日はない。

今日も例外ではなく、退屈な授業をただ眺めるだけの一日・・・


「あの、相澤くん」


ようやく全ての授業が終わり、部活の無いつまらない学校とさっさとおさらばしようと思っていたところに高津に呼びとめられた。

昨日あんなことがあったから、下手したらショックで今日は休むかと思って(高津には悪いがそういうイメージなんだよな)心配していたが、何事もなかったかのようにいつも通り学校に来て、いつも通りに過ごしていた。

あれからミーティングが終わって桐島が守るようにして一緒に帰ったから、きっと桐島が上手い具合に励ましたかどうかしたのだろう。


「明日から私たち3年生4人は部活に出る回数は減っていくと思う」


高津たちは昨日で引退したんだ。

今の言葉を聞いて、そのことを思い出した。


「女子の新しい主将は話し合って今週中には決定しようと思っているから、それまでは悪いんだけど女子の面倒も見てもらっていい」


「分かったよ。

というか、そういうのはどちらかというと俺よりも桐島のほうがしっかりやってくれているから、桐島にもそう伝えておくよ」


そういうと小さく「ありがとう」と言って、足早に教室を出ていった。

きっと、頭の良い高津は予備校とか行っているんだろうなとか勝手に想像してしまう。

部活ではなく、予備校へ。

俺だったら、どんな気持ちだろうな・・・
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