華麗なる偽装結婚
呆気に取られて入口で立ちすくむ私を数名の女がバカにしたような視線でチラ見しながらヒソヒソ。
………!
悪かったわね!
……地味で!
私はその女達の目の前を堂々と足音を立てて通りすぎると空いた椅子にガタッと腰かけた。
何なのよ、これは。
クラブホステスの募集じゃないわよね?
佐倉物産社長秘書、よね?
色気を出した者勝ちのちょっとしたミスコンだわ。
自分が場違いであるはずはない、と思う為の言い訳を必死で考える。