華麗なる偽装結婚

女は驚いて左右に首を振り、男達の顔を見る。

「離してよ!!何なの!?」

私は女に微笑みながら説明する。

「こちらの者が社の外までお送り致します。
それと、今後、あなたは当社に足を踏み入れる事は許されません。

もちろん、佐倉とお会いになる事も出来ないでしょう。
電話やメールなどもお取つぎは致しませんのでご了承下さいませ」


「な!?嫌よ!!一人で帰るわ!!」

女は足をばたつかせながら手を振りほどこうと暴れる。

「雪乃様。
佐倉に何かご伝言は」

「何!?何なの!?」

女は私の話を聞く余裕はなさそうだ。


「ございませんか。
では、…佐倉からのメッセージを私が代わりにお伝え致します。

『さようなら。…お元気で』

はい、いいわ。
お連れして」

私がフロアー警備員の二人に告げると彼らは彼女を引きずる様に連行していく。



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