か弱い執事のご主人様
言えた………。
正直に伝えることができた。
今私の心の中はどうなっているのだろう??
期待??不安??
たぶんどっちもだろう。
断られたらどうしよう、
そう考えただけで泣きたくなってしまう。
でも今は、
彼の返事を待つしかない。
実際には数秒しか経っていないだろうが、
私にはかなり長い時間に感じた。
そして、
彼が口を開いた。
「………はい」
こうして、
私九条さつきは岸本葵の主になった。