か弱い執事のご主人様


「ほら席に着け、
とりあえず出席とるぞ〜」


先生の一言で集まってた生徒達が散っていく。


こういうのは普通の学校と変わらないのだ。




「今日も休みは無しだな。


今から今度やる行事のプリントを配るぞ〜」


僕にも回ってきたので一通り眼を通した。


「(一学年対抗楔山ラリー??)」


「お前ら一年は分からないと思うから説明するからな、
これはうちの伝統行事であって………」


簡単にまとめると、
二人組になって校内のチェックポイントを探しだし問題を答えスタンプを集める行事らしい。


二人組のペアは組をまたいでも可、
ただし男女で組むと入るポイントが高くなるみたいだ。


「ペアの申請書の提出は三日後だから忘れないように、
じゃあHRを終わりにするぞ〜」


日直が号令をかけてHRが終わった。


「なかなか面白そうな行事だな、
お前は勿論さつきと組むんだよな??」


「他に知り合いもいないし、
たぶん九条さんと組むと思う。


九条さんの都合が良ければの話だけど」


「お前の選択肢の中に俺が少しも入ってないことにショックだよ………」


京介君は机に突っ伏して落ち込んだ。


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