愛を教えて
「え? おいっ! うわっ」


思いもよらない万里子の攻撃に、太一郎は床の上を転がった。


「大丈夫よ。もう大丈夫だから……さあ、立って」


万里子は羽織ったショールを外し、茜の身体を包み込む。

しかし、このままで済むはずがない。


「何すんだよ。このあまぁ!」


太一郎はすぐに起き上がり、悪態を吐きながら万里子の左腕を掴んだ。


「触らないで! 離してください。離して」

「俺はこの家では何やってもいいんだよ。あのクソジジイがそう言ったんだ! それを邪魔しやがって! ……ま、いいか。その小娘の代わりに、お前が慰めてくれよ」


太一郎は顔を寄せてくる。
相変わらず酒臭い。堪え切れず、万里子は顔を背けた。


「わ、私は……卓巳さんの妻です。離してください」

「どうせ毎晩、卓巳のアレをしゃぶってんだろ。俺のも味見してくれよ。奴よりよっぽどデカくて、使い込んでるコイツを、さ」


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