愛を教えて
卓巳は真っ赤になってうつむく万里子を見ているのが堪らなく嬉しかった。一時間以内に戻らなければならないのを、忘れそうになるほど。

我慢できず、濡れた身体のまま万里子を胸に引き寄せた。


「ありがとう。キスの時間くらいはあるかな」

「卓巳……さん」


目を閉じた万里子の唇を、卓巳は優しく奪った。そして、キスだけ、と言いつつ卓巳の手は万里子の胸元に伸びていく。


今朝の万里子は、オフホワイトのニットのワンピースだ。ハイネックで飾りは何もない。シルクとカシミヤの素材は柔らかな光沢を放ち、万里子の素晴らしいボディラインを際立たせていた。

卓巳は触れずにはいられなくなる。

万里子の身体を壁に押しつけ、頬や耳たぶに唇を這わした。喘ぐような吐息に、卓巳の行為は一層エスカレートする。

ニットの裾から太腿をなぞりたくし上げていく。その瞬間、万里子の声がウォッシュルームに響いた。


「万里子、もう感じてるのか? ひょっとして濡れてる?」

「そ、そんなことないです。私、そんな」


卓巳の言葉に、万里子は反射的に腰を引こうとする。そんな彼女に体重をかけて押さえ込んだ。


「じゃあ、確かめてみてもいいかい?」


言いながら、卓巳の指は彼女の下着の中にすべり込み……。


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